BAS x UCSF日本人医師の集い 共催、UCSFセミナー 3月2日(金) 午後6時30分-

2018/2/20 (イベント情報)

3月2日(金)に開催のUCSFセミナーでは、UCSF Post-doctoral fellow(2016年8月から)の工藤 大介さんに「敗血症に抗凝固療法は必要か −重症感染症患者の救命を目指して−」という演題でご講演いただきます。

工藤さんは東北大学医学部でM.D.を取得後、東北大学大学院医学系研究科感染分子病態学分野にて基礎研究を行い、Ph.D.を取得されました。その後、東北大学病院救急科で診療を行うとともに、敗血症や外傷患者の炎症、凝固・線溶を中心とした臨床研究にも従事されました。本セミナーでは、工藤さんが東北大学で行われた、敗血症と抗凝固療法に関する臨床研究を主とした成果について、詳しくご解説いただく予定です。

なお、今回はBASとUCSF日本人医師の集いの共催企画となります。 UCSFセミナーでは久しぶりの、臨床に近いお話を聞くことのできる貴重な機会ですので、どうぞ奮ってご参加ください。

演題名:「Anticoagulation Therapy for Sepsis Patients -Save the Patients with Severe Infectious Disease-」
(和文タイトル:敗血症に抗凝固療法は必要か-重症感染症患者の救命を目指して-)
演者:工藤 大介 (Daisuke Kudo, M.D., Ph.D.)
所属:東北大学病院救急科、Department of Anesthesia and Perioperative Care, UCSF
日時:3月2日(金)午後6時開場 午後6時30分講演開始
場所:UCSF Mission Bay Campus, Genentech Hall, Room N114 (1階)
600 16th St, San Francisco, CA 94158
参加費:$5(軽食を用意します)、学生無料
*今回は、ニプロ株式会社様から食事の一部を御提供いただく予定です。

準備の都合上、参加希望の方は2月28日(水)までに三宅 崇仁までお申し込みください。

会場の案内:建物の入り口(扇形の階段の左下)に警備デスクに繋がるインターフォンがあります。入り口を開けてもらい、建物中央にある警備デスクで入館手続きを済ませて下さい。
建物に入る際にPhoto IDの提示を求められますので、運転免許証などの身分を証明できるIDをご持参下さい。

演題概要:
敗血症は感染症に臓器障害を伴った病態である。病原体に対する生体自身の反応が制御不能となり、自己の組織や臓器を傷害し、ショックや多臓器障害を起こし、死にも至らせる。多くの感染症が重症となったときに呈する共通の病態である。世界で1年間に3000万人が罹患し、うち600-900万人(20-30%)が死亡している。
播種性血管内凝固(DIC)は、生体内の凝固と線溶のバランスが崩れた病態である。敗血症では、40-50%にDICを合併し、合併した場合の死亡率は約40%にまで上昇する。敗血症性DICの病態は凝固過剰であり、臓器の微小血管内に血栓を形成し、炎症や血流不全により臓器障害を引き起こす。敗血症に合併する臓器障害の原因の一つであるが、世界的には認識が十分でなく、治療方法も確立されていない。
演者は、抗炎症作用を併せ持つ抗凝固薬であるrecombinant human thrombomodulin (rhTM)に注目し、敗血症性DICに対する効果と病態の研究を行ってきた。単施設コホート研究から開始し、動物モデルを用いて病態を検討し、多施設コホート研究を行った。多施設研究の大規模データベースの解析から、敗血症性DICに対して、rhTMも含めた抗凝固療法が生存率を改善する可能性があるという結論に至った。今後は無作為比較試験によりこれを検証したい。本セミナーでは、各研究の結果を提示し、今後の課題についても言及する。

 

コメントは停止中です。