UJA Midwest Conference 2017

2017/10/31 (UJAからのお知らせ)

 

UJA Midwest Conferenceはアメリカ中西部のコミュニティを繋ぐイベントとして2016年にシンシナティで始まりました。州の垣根を取り払い、若手研究者の最新成果を発表し、お互いに研鑽するというコンセプトで行っています。

大盛況の前回に続き、今回はインディアナ州での開催になり、シンシナティ大学に加えてシカゴ、ミシガンからも集まり、4州が参加した大きなイベントになりました。

どの研究も内容が非常に充実しており、業績面でもトップジャーナルに掲載されるなど高い評価を受けていました。また専門分野を問わず研究者が集るため、他分野への応用性の高い技術を提案したり、新たなコラボレーションがこの会を通じて生まれたりするなど、参加者にとって刺激になる場となりました。

素晴らしい発表をされた7名の若手研究者が表彰されました(協賛 インディアナ日本人会)
最も高い評価を受けた細野祥之博士にはUnited Airlineよりトラベルアワードとして米国内、カナダ、メキシコ、カリブ海方面へのエコノミークラス無料往復航空券1枚とユナイテッド航空マイレージプラスゴールドプレミアカード(スターアライアンスゴールド付帯)が贈られました。

今後とも若手研究者の研究交流と情報発信、また表彰の場としてUJAはこのイベントを継続していきます。

日時:10月21日  PM 3:30 - 6:30

会場:インディアナ大学
Indiana University, R3 Walther Hall Auditorium
Address: 980 W. Walnut Street, Indianapolis, Indiana

プログラム:
1.ポスターセッション
2 開会の挨拶および日本人研究者コミュニティの活動紹介
3.研究発表 4名
4.受賞者への記念品の贈呈、スポンサー紹介
5.記念写真撮影
6.懇親会: 大学付近のレストランバー(会場より徒歩5分)

演題:
4:15-4:40 内田昌樹 先生 Indiana University
[Viruses inspire materials chemists to develop new biomaterials]

ウイルスがかご型タンパクを作り、細胞に感染しDNAやRNAを運ぶということからヒントを得て、生体内で任意の場所に特定の物質を運ぶという研究コンセプトをわかりやすく説明してくださいました。臓器や病変特異的に集積するかご型タンパクを数種類用意し、狙った場所で内包物が効果を発揮するモデルを発表してくださいました。この研究は医療応用としての範囲が広く、検査精度の上昇や、臓器特異的な酵素補充療法などの期待が寄せられました。

4:45-5:10 松浦 薫 先生 University of Cincinnati
[ポジティブフィードバックループを内包した合成遺伝子回路を用いた機能性物質の増産]
[Amplified production of biomaterials using synthetic positive feedback loop]

遺伝子改変技術を用いて生体内におけるポジティブフィードバック機構を応用し、希少性の高い酵素を効率よく発現させるモデルを発表してくださいました。これにより従来の方法と比較して多くの酵素を生産し、生産コストを下げる可能性を示唆しただけでなく、ビジネス面で今後企業がどのような点に興味を持ち応用していくかという点も発表してくださいました。本発表はバイオ燃料を例に用いていましたが、様々な会社が本技術の応用性の高さに興味を示していました。

5:15-5:40 今村輝彦 先生 University of Chicago Medicine
[補助人工心臓治療患者における潜在的肺高血圧症とは?]
[What is pulmonary hypertension during left ventricular assist device support?]

重症心不全の患者さんに使用する左室補助人工心臓(LVAD)について、保険収載された同治療による恩恵とともに、心臓移植後も生じうる「二次性肺高血圧」という重大な合併症について明瞭に説明してくださいました。その発症には、LVAD装着時におけるDecoupling(肺動脈拡張圧と肺動脈楔入圧との圧較差の増大)が関連していることを、シカゴ大学における多数のLVAD装着患者さんからのデータを用いて示されました。この合併症を減らすことに繋がる、有用かつ貴重な臨床研究にひときわ大きな拍手が湧きました。

5:45-6:10 細野祥之 先生 University of Michigan, Pathology
[Oncogenic Role of THOR, a Conserved Cancer/Testis Long Noncoding RNA]

網羅的な遺伝子発現解析のデータをもとに、様々な癌種と精巣に特異的な発現を示すTHORという長鎖の非翻訳RNA (lncRNA)を同定されました。THORは進化的にも配列が保存されており、癌関連遺伝子であることを突き止め、さらに特異的な結合タンパク質も同定されました。遺伝子改変ゼブラフィッシュモデルにおいてTHORの発現変化は癌の発生に影響を与えていました。この遺伝子の調節機構が将来的に多くの癌種の治療ターゲットとなりうる可能性を示す、素晴らしい研究だと考えられました。

Poster演題:
いずれのポスターも詳細かつ興味深い内容が示されており、多くの質疑応答が行われました。
大見真衣子 先生 [破骨細胞による新たな増骨活性制御機構の解明]
松浦 徹  先生 [Bidirectional coupling of clock and cell cycle in adult stem cells]
湯川 将之 先生 [ヒトヘルパーT細胞活性化におけるエピジェネティクス制御]

Presentation Award:  Masaki Uchida, Kaoru Matsuura, Teruhiko Imamura, Yasuyuki Hosono, Maiko Omi, Toru Matsu-ura, Masashi Yukawa.

Travel Award: Yasuyuki Hosono

Chair/Vice Chair: Tatsuyoshi Kono, Atsuo Sasaki

Co-organizers: Takashi Hato, Kimihiko Banno, Tomoko Mizota, Hitoshi Iida, Toru Matsu-ura, Yujiro Umezaki, Yusuke Hamada

主催団体:UJA, INDY Tomorrow, UC Tomorrow, ミシガン金曜会

協賛
インディアナ州日本人会(IJC)
United Airline

リンク:UJA  http://uja-info.org
Indy Tomorrow  http://indytomorrow2014.org
JRCC http://jrc-c.blogspot.com
United Airline https://www.united.com/
IJC http://www.indiananihonjinkai.org/ 

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